備忘録発信

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痔瘻(じろう)との闘い〜初診から入院まで〜

この記事には、直接的な(特に食事時には不適切な)表現が含まれています。ご覧の際はご留意下さい。

さて、この記事から私の闘病記を時系列で追っていきます。

 

まず違和感を感じたのは、2015年の12月頃でした。

実は12月の頭に公認会計士試験にチャレンジしていて、(結果はダメだったんですが、)その試験日の翌週ぐらいから、お尻に違和感を感じました。

そして、忘れもしません。ある月曜日、会社に行く途中です。

職場は大手町。山手線ユーザーなので、東京駅から大手町まで歩いて向かっていたときです。

(……ん?なんだか、ケツが痛い……)

ちょうど永代通りを渡るころ、違和感が痛みに変わりました。歩くのがちょいきつい。不自然な歩き方になる。何とか会社について、とりあえずトイレに行ってみました。

コトを済ませるのにも一苦労。そしてトイレから出ると、痛みはさらに強くなりました。座った状態から立ち上がる瞬間、特にこのとき痛みがきました。

(これ、所謂「痔」じゃないのか…?)

そう思い、昼休みにネットサーフィン。痔の症状を調べてみました。すると、痔には何個かパターンがあるとの情報。自分のやつはいったいどれなんだ。まさか手術必要とか書いてある「痔瘻」じゃないだろうな…。そういえば、前の上司が痔瘻で入院してたな…などと思いが交錯し、午後の仕事に支障が出ました(笑)

そして帰宅。どうやら入浴が良いと書いてあったので、お風呂をためて入浴。若干、痛みがやわらいだ気がしました。このときは。。

早めにベッドに入ったものの、眠れない。どうやら人間、無意識に肛門を収縮しているらしく、無意識収縮の瞬間に、「キュイーン」とした痛み(表現が難しい)がくるんです。当然、寝返りも同様。その晩はあんま寝られませんでした。

翌日火曜日、痛みは少し引いた気がするものの、やはりまだ痛い。何とか会社に行き、水曜日の午後休を奪取。ネットで調べた横浜のM病院(この手の名医)にかかることを決めました。

水曜日、不思議と痛みは消えてました。が、何だか下着が汚れている。。不安にかられながら、初診を迎えました。お風呂で何か「しこり」があることに気がついていたので、外にできるタイプのイボ痔だろうと思ってました。

しかしそれが違った。診断はまさかの「痔瘻」。手術が必要なので、この後血液検査と、大腸内視鏡検査の予約をとって下さいねーと言われ、言われるがままそのように対応。下着の汚れは膿が出たことによるもので、膿が出ると痛みがなくなるのだとか。ただ、その膿の通る管ができているので、それを手術で除去せねばならんのです。

一応職場に電話連絡。幸い今の職場は忙しくないので、手術日程は調整できそうでした。(ただ、手術日程は内視鏡検査後の診察時に調整なので、この段階ではまだ日取り決まらず。)何はともあれ衝撃の診断結果。元上司に連絡したら「痔瘻おめでとう!」とのこと笑

そして正月が過ぎ、1月半ば。大腸内視鏡検査を迎えた。職場の皆さんから、「ポカリをめっちゃまずくした液体飲むよ」と言われており、覚悟はしていましたが、、やはりその通りでした。1時間かけてこの液体を飲み干せという指示。この液体は体内に一切吸収されないので、そのまま大腸にきて、便とともに出てくる。それによって大腸内をきれいにして、内視鏡を肛門からいれるんです。

これがなかなかの苦行。便を出すために液体を飲んではお腹をマッサージしたり、ちょっとジャンプしたり…。準備室にはこれから検査を受けるお仲間がいて、となりのおじさんと、「君はもう出たか?」「いい調子じゃないか」などという会話がはずむ。便の性状が水に近くなり、それを看護師に自己申告。すると次の指示「3階へお上がり下さい」と言われました。

いよいよ検査か…と思いきや、まだ例の液体が腸の中にあるので、それを出し切るというニューイベント。その内容は、便をした後流さず、各個室にあるナースコールボタンを押し、便の状態を看護師が目で確認するというもの。衝撃が走りました。

とはいえ我々はまな板の上の鯉。言われるがまま行い、本当にほぼ透明な水便が出るまでこれを繰り返しました。そして看護師から「合格」が出て、晴れて内視鏡検査に臨むことができました。感慨深かった笑

内視鏡検査自体は、正直すぐ終わりました。負担が少ないように意識が若干遠のく薬を入れてもらっているので、ふわーっとしてたらいつの間にか終わりました。その薬のため、終わった後寝る時間が用意されています。素晴らしくシステマティックでした。

検査結果はその場で伝えられ、問題が無かったとのこと。手術も通常の手法でできるとのこと。ひとまず安心しました。ただ、ここで手術が決まるわけではありません。実はM病院は、通常の外来・入院施設と、内視鏡検査をやる建物が別なのです。改めて、外来の方で診察を受ける必要がありました。

内視鏡検査の日は全日休をもらっていたので、そのまま外来診察へ。そこで「入院前検査」の日程と、「入院日、手術日」が決まりました。ちなみに、入院日程は事前に上司と調整済みで、その日程がたまたま空いていた。本当に幸運でした。

そして、1月末、入院前検査。普通に血液検査とか心電図はあるのですが、何よりも衝撃は、「直腸肛門内圧検査」。私はこう呼んでいます。「肛門括約筋筋力測定」。

これは、センサーを入れ、肛門を閉めたり緩めたりして、肛門括約筋の強さを測るものだそうです。手術では一緒に括約筋もくりぬいてしまうので、括約筋が弱いと手術方法が変わったりするそうです。検査は15分くらいだったかと思いますが、このセンサーの先端から絶え間ない水出ていて、正直すごく気持ち悪い感じがするという…笑

何はともあれ、無事に諸々の検査を終えて、次はいよいよ入院です。詳細は次の記事で。